補語(Complement)は、英語文法において主語や目的語を補足的に説明する役割を持つ要素です。特に、第2文型(SVC) では主語を説明する補語が重要な役割を果たします。補語が何をするのか、どのように見分けるのかを以下にわかりやすく解説します。
補語の役割
補語は、文の主語(または目的語)についての追加情報を提供します。第2文型では主語を説明する補語が使われ、主語と補語の間には イコール(=)関係 があります。
たとえば:
- She is a doctor.
→ 補語「a doctor」が主語「She」を説明しており、「She = a doctor」の関係。
補語がなければ文の意味が正しく伝わりません。
補語の種類
補語には主に 名詞 と 形容詞 の2種類があります。それぞれの具体例を見てみましょう。
1. 名詞が補語の場合
名詞が補語になるとき、主語の「正体」や「役割」を表します。
例文:
- He is a student.
→ 主語「He」を補語「a student」が説明しています(「彼 = 学生」)。 - My father became a chef.
→ 主語「My father」を補語「a chef」が説明しています(「父 = シェフ」)。
2. 形容詞が補語の場合
形容詞が補語になるとき、主語の「状態」や「性質」を表します。
例文:
- She is happy.
→ 主語「She」を補語「happy」が説明しています(「彼女 = 幸せ」)。 - The soup smells delicious.
→ 主語「The soup」を補語「delicious」が説明しています(「スープ = 美味しい匂い」)。
補語を見分けるポイント
補語を見分けるためには、次の2つのポイントを意識すると良いです。
1. 動詞の種類を確認
第2文型では「繋(けい)動詞(linking verb)」が使われます。繋動詞の後ろに来る単語が補語となります。
- 例:The weather is nice.
→ 動詞「is」が繋動詞なので、その後ろの「nice」が補語。
繋動詞には以下のものがあります:
- be動詞(is, am, are, was, were, become)
- 状態を表す動詞(seem, appear, look)
- 変化を表す動詞(become, get, grow, turn)
- 感覚を表す動詞(feel, smell, taste, sound)
2. 主語と補語の関係を確認
補語は主語を説明する言葉であるため、主語と補語の間に「イコール関係」があるか確認します。
- She is a teacher.
→ 「彼女 = 先生」という関係なので、「a teacher」が補語。 - She likes apples.
→ 主語「She」と「apples」にイコール関係がないため、これは補語ではありません(第3文型の目的語となります)。
補語を使った練習問題
問題
次の文の補語を見つけてみましょう。
- The sky turned red.
- She looks happy.
- He became a pilot.
- The soup tastes great.
- They are students.
答え
- red(形容詞:空の状態を説明)
- happy(形容詞:彼女の状態を説明)
- a pilot(名詞:彼の正体を説明)
- great(形容詞:スープの味を説明)
- students(名詞:彼らの正体を説明)
補語は「文の意味を完全にする鍵」と言えます。特に第2文型で補語を正確に理解することは、英語の文章力を向上させる重要なステップです!